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​Beaulily 代表インタビュー

地域の女性同士で交流を深める“朝活”で出会った仲間たちと、ママ・起業女性・街を繋いでワクワクすることがしたいという想いでネイリストの田中みずきが立案した、しんゆり美ママプロジェクト・Beaulily(ビューリリー)。

HPの開設から約1か月が経ち、活動に興味を持ってくれた方や、美に携わる起業女性などから、多くの声が届いている。そこでBeaulilyの代表である彼女に、プロジェクト立ち上げのキッカケから、Beaulilyの信念、新百合ヶ丘という街への想い、さらには母として、妻として、1人の女性としての生き方を聞いた。

 

Photo:小川マオ Text:佐藤季子 

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たくさんの方が関わることで、自分1人ではできなかったことが、
すごいスピードで形になっていく

――BeaulilyのHP開設から約1か月が経ちました。今の心境は?
 

「思ってもみないスピードで物事が進んでいるなぁというのが正直なところです。運営本部のメンバーや美のプロメンバーなど、たくさんの方が関わってくれることで、自分1人ではできなかったことが、すごいスピードで形になっていって。予想外の方が興味を持ってくださることも多くて、すごく嬉しいんだけど、予想外すぎて戸惑うこともあります(笑)」

 

――スピード感という意味では、“しんゆり美ママプロジェクト”の構想が固まったのも、実は最近なんですよね。
 

「そうなんですよ。よく“どれくらい温めていたんですか?”って聞かれるんですけど、実は最近なんです。材料やキッカケは数年レベルで遡った頃からあったんですけど、それが急にワッと形になり始めたのは今年の7月ですね」

 

――その数年レベルの想いを具体的に形にしようと思ったのが…。
 

「運営本部のメンバーでもある、カメラマンのマオさん(Beaulily副代表の小川マオ)の存在でした。“こういうことをやりたいなぁ”って自分の中で思い描いていたことをマオさんに何気なく話したんですね。そうしたら『めっちゃイイ!』って共感してくれて、『あら、ホント? じゃあ、ぜひ一緒に』って(笑)。

実はその時、マオさんと会うのは2回目で、しかも1年振りだったんですよ。運命的なんですけど、1年振りに会ってランチをする少し前にBeaulilyの構想がパッて浮かんで、それを何気なくマオさんに話したことがキッカケで、色々なことが具体的に動き出したという」


 

――私なんか皆さんと初めて会ったのが8月だから、「初めまして」から、まだ2か月しか経っていないんですよね。
 

「昔から私のことを知っている人からすると、運営本部のメンバーは予想外だったみたいです。確かに私も予想はしていなかったぞっていう感じなんですけど(笑)、でも初めて会った瞬間に、不思議と“この人なら大丈夫”と思える人ばかりでした。あとは、このメンバーのおかげで、どんどん新しい繋がりができるのも良かったと思いますね」

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――そんな6人で最初に行なった作業が、Beaulilyという団体名とロゴの決定でしたね。
 

「そのエピソード、大事よね(笑)。“ゆりっこクラブ”とか“ユリーズ”とか(笑)、今では考えられないような名前ばかりが最初は出たんだけど、淳さん(もう1人のBeaulily副代表で鍼灸師の田代淳子)がBeaulilyという造語(Beauty+Lily)を思いついて、全員一致で“コレだ!”って。
自分からは出てこなかったワードだし、いざ名刺を作ったり、『Beaulilyです』って自己紹介をする時に、皆さんにすごく褒めてもらえるから、“うちのセンス担当、さすがだわ~”って思いました(笑)。

何かを決めるとか何かを動かす時に、絶対に誰か1人得意分野の人がいて、みんなが納得するまでその人は絶対に諦めないんですよね。それは、ロゴを決める時もそうだったんですけど」


 

――ロゴはもともと別のものに決まりかけていたんですよね。もっとBeaulily感が出ているエレガントな印象のものが候補にあがっていて。
 

「それをマオさんが覆したっていう。美のグループっていうところに捉われすぎて、エレガントなロゴをほかのみんなは押していたんだけど、マオさんが『そもそもウチらってエレガントじゃないじゃん?』って(笑)。その一言で目が覚めたというか(笑)。

知らず知らずのうちに組み込まれていた固定観念みたいなものがガンッて壊されて、もう1回フラットに考えられたんです。多分、本質を掴んでいたのがマオさんだけで、ほかのみんなは色々考えすぎた結果、分からなくなっていたんだと思いますね。
それぞれの熱い想いがあって、納得するまで諦めずに意見をぶつけ合う。たった3か月の間にその経験ができたのも良かったし、しかも溜め込まずに言い合えるメンバーというところが、すごくいいなぁと思いました」

 

――険悪になってもおかしくないくらい全員が想いをぶつけ合うのに、そのあとはみんなカラッとしているという。
 

「そう。熱く言葉を交わすことはあっても、全く険悪にならない。ロゴ決めは、この6人にとって初めての壁だったんですけど、それぞれが意見をぶつけたあとの清々しさといったら! そのあとのお酒が美味しかった~(笑)。正美さん(運営メンバーであり、フラワーデザイナーの西田正美)なんて、『もうどっちでもいいよ!』とか言ってたし(笑)。

でも本当にどっちでもいいくらい、どっちのロゴも良かったんですよね。結果として今のロゴに落ち着いたのがベストな選択だったと思うし、試行錯誤があって今のロゴに決まったっていう流れがあるから、その流れ自体がドラマティックで良かったなぁと思っています」

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1人の母であると同時に、1人の人間でありたい

――そんな6人で活動をスタートさせる中で私が一番驚いたのが、新百合ヶ丘には、こんなにもママ団体があるんだということでした。その中でもBeaulilyの特徴は、“美”がテーマになっていることですよね。
 

「しんゆりに集う女性と交流を持つ中で、すごく素敵な人が多いなぁと思っていて、“美”を軸に働いているこの人たちを、もっと知ってもらいたいとか、紹介したいっていう思いが個人的にあったんですね。
で、団体として、美に携わる方たちを紹介できるようになれば面白いかも、と。美をテーマにしたのは、私がネイリストであるということも生かせると思ったからです」


 

――美のプロメンバーとしてBeaulilyに登録してもらうというシステムも、斬新だと思いました。
 

「私自身も個人事業主だから分かるんですけど、個人でやっているからこその悩みって結構あって、1人では解決が難しいっていうことを、実体験としても周りの方を見ていても感じていたんです。だから、“みんなで解決できる”という意味でもBeaulilyに入る価値があるし、嬉しいことにも繋がるのかなぁと。
あと、登録することをメリットに感じてもらうにはどうすればいいかなって考えた時に、ちょっと面倒ではあるけども、“誰でも入れるよ”ではなく、登録制というステップを踏んでもらうことで、相互理解を深めて同じ方向を向くことができるんじゃないかと思ったんです」


 

――実際に動き出してみると、システムを細かく決めたことで、より信用してもらえたというか(美のプロメンバーに登録するには、運営メンバーと面談を行ない、規約やグループ・プロジェクトビジョンなどをお互いに確認し合う作業が必要となる)。
 

「最初はこういうシステムにすることで、人が集まってくれないかもっていう不安があったんですけど、いざ始まってみると、そこを良しとしてくれる人がたくさんいて、ビックリと同時に嬉しかったし、不思議なことに、そういう方たちは、軸もしっかりしていたり、想いが強かったりする方が多いんですね。こちらとしてもすごく素敵だなって素直に思える方ばかりが集まってくださるから、じゃあこのシステムは正解だったんだなって、今はすごく思います」

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――そんな中、プロジェクトが具体的にスタートして、Beaulilyがこの先に思い描くことは何かというと…。
 

「美のプロメンバーの手によって、1人の女性が綺麗になるという小さな幸せが生まれて、それを積み重ねることで、ちょっと明るい気持ちになったママ達が街に増えていく、それが願いです。
街の半分は女性ですから、そういう人たちが前を向いて自分なりの美を表現していくことで、新百合ヶ丘という街全体が、もっともっと面白くなると思うんですよ。個人的には、そうなっていった時に何が起こるのか見てみたいっていう興味がありますね。

あとは、輝くママが増えることで、私たちの子ども世代が“自分らしく輝く”ことを受け入れやすくなると思っていて。自分らしく生きる子どもたちを受け入れられる街にしたいっていう想いもBeaulilyは掲げているので、そうなっていくように活動していきたいと思っています」


 

――新百合ヶ丘という街自体、それを実現できるポテンシャルがある、と。
 

「そう思います。私自身は2014年にこの街に引っ越して来たから、しんゆり歴は浅いんですけど、だからこそ“しんゆりのこういうところが素敵!”って素直に思えるところがあって。特に最近は、駅前は発展していながらも個人の小さなお店が頑張っているのが感じられるし、そういう方々が集うイベントもたくさん開催されていたり、あとは、大きなイベントが開ける駅前の広場だったり、商店街だったり、リリオスさん(地域商業連携一体化センター。地域の多世代・多様な人々の交流の場として今年4月に開設)があったりと、場所にも恵まれていますよね。

場所があり、そういう人たちがいて、“新百合ヶ丘”という駅名もすごくいいし、街のブランドイメージも高い。それは、今まで街作りをしてくれた方々のおかげだと思うんですけど、全てをひっくるめて面白いことができそうな可能性を持った街というのを、しんゆりに感じています」


 

――そんな素敵な街だからこそ、Beaulilyとしても様々な挑戦ができますよね。
 

「エンドユーザーのしんゆりママに向けてということに関しては、見た目だけではなく、心の美しさや生き方も含めて、自分を輝かせるキッカケになるような活動をしていきたいなと思っています。具体的には、美のプロメンバーのイベント出店や、Beaulily主催のイベントの開催、美の情報発信やフリーペーパーの制作などですね。

プロメンバーに対する働きかけという意味では、その方達がより自分らしく、不安を解消しながら働けるようなお手伝いを団体としてできたらいいなぁと思っていて。プロメンバーみたいな働き方があるってことを知ってもらうことによって、“自宅で働くという方法もあるのね。じゃあ私もやってみようかな”って、ママ達の人生の選択肢が増えるのも面白いと思うんです。そうやって色々なキッカケをBeaulilyが作っていければなぁと思っています」

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――みずきさん自身も、ネイリストという仕事をしながらBeaulilyの代表を務め、家庭ではお母さんでもある。Beaulilyが目指す一番のモデルケースと言えますよね。
 

「起業したキッカケは、子どもには子どもの人生があって、自分には自分の人生があるということを大事にしたかったからなんです。子どもが何かをできるようになったとしても、それは私の成果ではなく、彼や彼女の成果。もちろん子どもの成長は心から嬉しいし、困ったことがあれば全力でサポートするんですけど、彼らに自分の人生を投影しすぎないでいようって思ったんですね。
それはなぜかというと、専業主婦だった時、ついつい投影したくなって、“あ、このままだとヤバイかも。自分の人生をちゃんと歩かなきゃ”って気付いたから。
それからは、私自身の価値観や人生観を子どもに押し付けるのではなく、私の姿を見て何かを感じてくれたらいいなぁと思うようになりました。
そういう“1人の母ではあるけれど、1人の人間でありたい”という想いを持つことで、今はいいバランスで子どもと接することができていると思います」


 

――私自身、みずきさんと同じで子どもが2人いますが、そんなに深く考えて子育てしてないですよ(笑)。
 

「いやいや(笑)。日々そんなことを考えてるわけではないよ(笑)。でも、これまで多種多様な人たちと出会って、“こんなにも人は違う”っていうのを体感できたし、広い世界を知ったからこそ、“彼らは彼らでいいのだ”と思うようになったというか。そりゃあ、親心としては何でもできるようになってほしいけどさ(笑)」

 

――家族といえば、みずきさんの場合、ご主人の存在も大きいですよね。


「そうですね。神です(笑)! Beaulilyの活動も全力で応援してくれるので、すごくありがたいと思っていて、こんなに好き勝手にやっている奥さんなんてイヤだって思う人も中にはいると思うんですよ。でも主人は、私の背中を突き飛ばす勢いで応援してくれるので(笑)、色んな意味で支えになってくれていますね」

 

――ママの頑張りを、ご主人やお子さんが支えて応援する。そこから素敵な家庭が生まれて、街に幸せが広がっていく…。Beaulilyの想いそのものが体現できている気がします。
では最後に、美のプロメンバーとして登録を検討されている方と、美を提供させていただくエンドユーザーの皆さんに向けて、メッセージをお願いします。

 

「活動に興味を持ってくださる美のプロメンバーや関わってくださる人に対しては、お互いにハッピーであることが大事だと思っています。私たちに従ってほしいということではなく、でも私たちはこういう基準でこういう想いを持ってやっているっていうのを明確に言っているし、これからもそこはハッキリ言っていくつもりなので、そこに共感をしていただけるなら、一緒に頑張って、お互いに高め合っていきましょうという気持ちですね。
エンドユーザーの方に対しては、Beaulilyの活動によって新しい自分が発見できたり、ちょっとでも日常から離れて嬉しい気持ちになれたり、そういう経験を体感してもらえると嬉しいなぁって。自分の幸せな人生を考えるキッカケに、ぜひBeaulilyを使ってもらえたらいいなと思います」

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Profile

たなか・みずき●Beaulily代表。2児の母親。東京出身。
2014年に大阪より新百合ヶ丘に移住後、プライベートネイルサロンRojuを開業。2015年、新百合ヶ丘に集う女性同士の交流を深めるために朝活を主催し、「新百合ヶ丘で輝くレディたちLily’s」には130人のメンバーが在籍。2015年に惜しまれながら活動を終了させるが、その時に培った人脈や想いをもとに、2018年8月にしんゆり美ママプロジェクト・Beaulilyを始動。

 

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